本当に、お墓はいらない時代になってきているのでしょうか。
自宅にある「お骨」は、お墓に入れるのがこれまでの常識でした。
お墓のことで考えることは沢山ありますが、そのすべてに費用がかかってきます。
お墓は、都市部を中心に「いらない」という選択肢が選べるようになってきたと聞きます。
ですが、田舎に住む私は、お墓を建てることを選択しました。
お墓を建てるため手順の流れ
墓地を購入する
墓石を作る
施工工事
納骨供養
お墓は建てる必要があるのか?
葬儀が終わったら、お墓建てるのかを検討すると思います。
遺骨を収めて故人を弔うためです。
お墓がすでにある方は、四十九日法要や一周忌法要を目途に納骨するのが一般的ですが、お墓がない場合、どうするのでしょうか。
まずは、お墓を建てるのか、建てないのかを検討するでしょう。
お墓を建てるならば、維持できるのかも検討する必要があります。
一昔前であれば、こうした選択肢はなく、当たり前のようにお墓を建てる準備をしていましたが、近年は、こうした選択を迫られることになっています。
お墓を建てると今後、長きにわたり遺族が代々維持していく必要があるのですが、正直何十年も先のことなど分からないのが現状です。
そうした時に、どうやって決めるのか。
それは、せめて自分たちの代、その次の子供の代まで維持しれくれればよいといった目安を決めることです。
これは親族に相談しても結局維持していくのは直系である自分たちです。
親戚の意見に重きをおかずに、自分たちが維持できるのか、できないのかで判断する必要があります。
お墓を建てるのにかかる費用はいくら?
お墓には、3つの費用がかかります。
- 永代使用料
- 管理費
- 墓石費用
お墓の永代使用料とは?
お墓を建てると決めたら、最初にすることは墓地を探すことです。
墓地は買うものではなく、借りるといった方が正しいでしょう。
墓地を借りる際に支払うお金のことを「永代使用料」と言います。
購入であれば、お墓を維持できなくなった場合でもその土地は自分のものですが、墓地は違います。
お墓を維持できなくなり無縁仏になった時点で、この墓地を使用する権利はなくなります。
家を建てる時のような土地の購入とは異なりますので、違いを知っておくと良いでしょう。
霊園の規模や地域、環境などによってもその永代使用料は異なりますが、平均的な相場は、約70~80万円でした。
お墓の管理費とは?
お墓を管理してもらうために「管理費」を支払う必要があります。
管理費は、公営や民営霊園などによって大きく異なり、年間5,000~20,000円と相場も大きな差がありました。
毎年支払い続けなければいけない費用ですので、管理費も良く考えましょう。
お墓の墓石費用とは?
そして墓石費用とは、そのまんまお墓を作る費用ですね。
お墓の金額は、デザインしだいで何百万と高額になることも少なくありません。
お墓は、使う石の種類や色、使う石の量によっても異なります。
食材などを例にすると分かりやすいですが、国産石は高く、中国産石は比較的安価だったりします。
石の色も黒が高いのですが「黒」と一言で片づけられないのが墓石の奥深いところです。
- 黒でも白い石が混ざっている色
- 黒でも深緑に近い色
など好みもありますが、基本は絵の具の黒に近いほど高いと思って、予算と相談する必要があります。
実は、お墓の大きさと値段は比例しません。
お墓は出来上がりの大きさで価格が決まるものではなく、使った石の量で決まります。
四角の石を丸く削れば当然削られた部分は墓石として残りませんが、その墓を作るために使ったことになるので、削った部分も見えない費用に含まれるのです。
そのため、見た目だけではなく、デザインを重視すると価格が高くなる傾向があります。
もちろん、石材店によっても異なりますが、文字のデザイン料、彫刻料なども別途かかる場合があります。
デザイン墓が人気高いですが、初めから予算を決めておかなければ、正直キリがありません。
とても大切なお墓ですが、予算を大幅にオーバーすることなく冷静に決めてください。
「お墓」は高額なお買い物なので、長く選んでいると金銭感覚が麻痺してきます。
平均的な墓石の価格は、80~150万円とも言われています。
一度の来店で決めず、数回に分けて、検討を繰り返すことで冷静に購入できるのではないでしょうか。
永代使用料、管理費、墓石費用を合計すると、高額になりますので、予算を組んで検討していくと良いでしょう。
納骨はいつ?
納骨の時期で最も多いのは3つです。
- 四十九日法要
- 一周忌法要
- 初盆
お墓がすでにある方は、四十九日法要に納骨される方が多いようです。
また、亡くなられて初めて迎えるお盆に納骨をする方もいらっしゃいます。
まだ気持ちの整理がつかない場合は一周忌や、気持ちの整理がついたときでも良いとされています。
昔からの風習や習慣にとらわれず、お坊さんと相談をしてから決めることも最近では多くなったそうです。
故人との思い出の日に納骨をされる方もいらっしゃいますので、決められた時期という考えは昔ほどありません。
遺族が納骨したいと思った時期が納骨の時期という考えに変化しつつあるのかもしれません。
納骨するのにかかる費用はいくら?
お坊さんにお渡しする納骨費用は、3~10万円と言われ差がありますが、基本的には3~5万円が多いと聞きました。
ただし、それ以外にもお車代などが必要になります。
近くても、お車代は1万円はお渡しするという意識で用意しておきましょう。
納骨をする際には、石材店にも来て頂きます。
来て頂く費用は、サービスとして行っている石材店もありますので、石材店によって異なります。
墓石を購入する店で確認すると良いでしょう。
サービスに含まれている場合でも謝礼として5,000円をお渡しすることも考えましょう。
その後のメンテナンスも考えれば、長いお付き合いになるので謝礼はお渡しした方が無難だと感じます。
お墓を建てないで費用をおさえる方法
納骨する場所も、時代とともに大きく変わってきています。
先祖代々の墓地のお墓以外にも、納骨堂のような集合体のお墓もあります。
また、「散骨」というお骨を粉末状にして海や山で供養する方法もメディアで取り上げられるようになってきました。
どれをとっても料金はそれなりにしますので、まだまだ納骨堂が楽で費用も安価です。
まとめ
人生において、お墓を建てることに立ち会うことはそれほど多くはありません。
また、お墓は何代にも受け継がれるものと考えられていることが多いため、建てる際にも予算、デザイン、墓石の種類、墓地の場所など考えなければいけないことはたくさんあります。
費用に関しては、葬儀以上にお金がかかることが予想されます。
実際に葬儀からお墓を建てるまでに必要な費用は、合計で500万円前後の場合も少なくありません。
また、四十九日法要、一周忌法要などもあるため、想像以上に我が家ではお金がかかりました。
正直、事前の知識がなかったため、お金のやりくりなどを考えることに労力を費やしました。
葬儀やお墓については、いざという時に慌てないためにも、知識のひとつとして蓄えておいて損はないです。