ハンドメイドが好きな方にとっては、製作している時間はとても楽しい時間です。
さらに、自分が作った作品を「可愛い!」「使いやすい!」などと言っていただけると、とても嬉しいものです。
もし、自分のスキをお金に換えられたら?
そう思って、私も10年前くらいにヤフオクでハンドメイド作家をやっていたことがありました。
当時は、ちょっとしたお小遣いで家計を助けることができましたし、新しいロックミシンや職業用ミシンを買い替えることもできました。
自宅で子育てしながらでも、パート勤務以上のお小遣いを手に入れることができたのです。
そんな私の姿を見て、家族や友人もヤフオクを始めていきます。
私はと言えば、子供が大きくなったので、正社員で働き始めハンドメイド作家として収入を得ることを辞めました。
たまにミシンを使うことはありますが、今ではパソコンの前に座っていることの方が多いです。
現在、ハンドメイド作家さんは、minne(ミンネ)や Creema(クリーマ)などのハンドメイド専門サイトを活用している方が多いでしょう。
友人たちもそうですし、きっと私もハンドメイドを続けていたら、利用している専用サイトだと思います。
では、どちらで製作したハンドメイド作品を販売すれば、ヤフオクよりも売れるのでしょうか。
ハンドメイド作品が売れないと悩んでいた友人と、サイト運営をしている私との対話で見えた内容から、minne(ミンネ)と Creema(クリーマ)のどちらで作品を売れば売れるのか、まとめてみました。
ミンネとクリーマの違い
minne(ミンネ)と Creema(クリーマ)は何が違うのでしょうか。
まずは、気になるところを抜粋しました。
minne(ミンネ) | Creema(クリーマ) | |
作家数 | 50万人 | 13万人 |
作品数 | 900万点 | 600万点 |
利用者数 | 38万人 | 10万人 |
入会費用 | 無料 | 無料 |
出店出品料 | 無料 | 無料 |
販売手数料 | 10% | 8~16% |
海外販売 | ✖ | ○ |
SNS連携 | ○ | ○ |
支払方法 | クレジット
銀行振込 コンビニ払い キャリア決済 pay払い |
クレジット
銀行振込 コンビニ払い キャリア決済 |
作家(売る側)としては、販売手数料が気になります。
クリーマは、8~16%(税込8.64~17.28%)と、細かく販売手数料が分かれており、成約時の商品金額から手数料が差し引かれます。
国内のみではじめに売り出す場合は、12%(税込12.96%)からのスタートが目安になります。
一方ミンネは、10%(税込み10.8%)と一律の販売手数料で、こちらも成約時の商品金額から手数料が差し引かれます。
実際に売上金額を自分の指定口座へ振り込んでもらう際には、振込手数料は自己負担になります。
振込手数料 | |
minne(ミンネ) | 1回につき一律172円 |
Creema(クリーマ)3万円未満 | 1回につき172円
ジャパンネット銀行は52円 売上申請制度あり |
Creema(クリーマ)3万円以上 | 1回につき270円
ジャパンネット銀行は52円 売上申請制度あり |
ここまで抜粋した内容から、minne(ミンネ)の方が、ハンドメイド作家が負担する様々な手数料が少なく始められると思うでしょう。
売れるのか分からないから、minne(ミンネ)からはじめてみる方が多いのかもしれません。
その選択も間違っていませんが、ハンドメイド作家さんたちが、実際の売上金額を想定して確定売上金額を算出しています。
すると、売り上げが上がっていくとCreema(クリーマ)の方がお得になるそうです。
じゃあ、売れることを前提に、Creema(クリーマ)で売った方がいいの?
それとも、売れるか分からなければ minne(ミンネ)で試して、売れ始めたら Creema(クリーマ)で売った方がいいの?
いいえ、どちらも違います。
そもそも手数料を目安にして、売る専門サイトを決めていては、なかなか売れないというストレスの迷宮に入り込んでしまいます。
例えば、タレントグッズで考えてみてください。
J-POPが大好き女性が原宿に集まるとします。
K-POPを大好きな女性は新大久保に集まるでしょう。
J-POPのタレントグッズは、原宿と新大久保とどちらで多く売れるのでしょうか。
ココがポイント
あなたが作ったハンドメイド作品をほしいと思っている購入者がより多く集まる専門サイトに行かなければ、意味がないのです。
すべてのサイトで、一律の販売価格を設定しなければならない決まりはありません。
まずは、相場を見ながら自分は利益がいくらほしいのか考えて、販売価格を調整していきましょう。
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ミンネとクリーマの雰囲気(イメージ)
友人から「売れない」と話を持ち掛けられた私は、ふたつのサイトを見比べてみました。
サイトには、それぞれの個性がでるのでサイトの雰囲気(イメージ)をつかみましょう。
minne(ミンネ)のサイトイメージ

ミンネは、ぬくもりある作品を通して、ハンドメイド好きを繋げていこうと構成になっています。
新入学シーズンであれば入園・入学用品、夏シーズンであればアクセサリーなど、時期に合わせて身近なモノからハンドメイドという世界を広げていく、そして繋げていくというコンセプトが隠れているように感じました。
そして、親しみやすくシンプルなシステムで、かんたんに手に入れることができるイメージがあります。
Creema(クリーマ)のサイトイメージ

クリーマは、作家さんの紹介記事もあり、クリエイターの本気度を感じられるコンセプトになっています。
1点もの、期間限定などをサイトから感じられるので自然と「特別感」に包まれます。
画像がポラロイド風に出品されるのも、お洒落に見える演出のひとつです。
キレイめで洗練された大人の社会人女性が好みそうな構成になっているのではないでしょうか。
上記は、私が思ったイメージをまとめております。作品ジャンルによっても雰囲気が異なりますので、ジャンル別に調べてみましょう。
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ミンネとクリーマどっちが売れる?
答えは、売る場所を間違えなければ売れはじめるということです。
そして、着実に一歩ずつ軌道にのせていきましょう。
売りたいと考えているハンドメイド作品は、購入者がどのように使うのか。
あなたは、購入者のことを考えたことがありますか。
「考えたことがあるよ。」と言った友人に私は付け加えました。
その購入者がすぐにほしくなりそうなサイトは、ミンネなのかクリーマなのか考えたことはありますか。
購入者のことを考えて商品を製作しているクリエイターの皆さんは、職人気質の方が多いです。
商品を手に取って、多くの方に選んでもらうためにはスマホやパソコンで購入するユーザー心理も考えなければいけません。
ネットを使ってハンドメイド作品を売るという事は、ネットビジネスでもあるのですから。
ハンドメイド作品を売るためには?
step
1売りたい商品に合わせた売れるサイトを選定する
例えば、私がみんなと違う「揺れるイヤリング」がほしいと思っているとします。
私も含めハンドメイドが好きな方なら、ミンネもクリーマも知名度が高く認識されている専門サイトですので、両方のサイトで作品をチェックするでしょう。
私がほしい「揺れるイヤリング」は、いつ使うためのものでしょうか。
- 普段の外出時に使うためなら「ミンネ」から探し始めます。
- 同窓会で使うためなら「クリーマ」から探し始めます。
step
2使用目的に合わせたイメージでサイトを選定する
売りたい商品に合わせてサイトを選んだら、購入者の行動のことを考えて画像をアップしましょう。
購入者は自分が使っている姿を想像しやすくなり、作品の詳細を見たくなるはずです。
同じイヤリングでも、何と一緒に撮影され、どこの専門サイトで販売しているかによってイメージは大きく変わります。
- イヤリング+麦わら帽子+ミンネ ⇒海にデート
- イヤリング+貝殻+クリーマ ⇒マリンリゾート
- イヤリング+Tシャツ+ミンネ ⇒遊園地
- イヤリング+ワンピース+クリーマ ⇒同窓会
売りたいと考えているユーザーに合わせた選定ができるほどに売り上げは上がっていくはずです。
step
3売れるサイトに合わせた文章を作成する
「邪魔にならず、ステキに可愛いい揺れるイヤリングです。」
一見、売れそうな説明文に見えますが、そもそも可愛くて揺れるイヤリングを探している私ならスルーする文章です。
説明に具体的なイメージを追加
- 「さりげなく揺れるので、大人の女性を演出できます。」⇒ 同窓会で使いたい!
- 「動きに合わせて揺れるので、笑顔を引き立ててくれます。」⇒ 遊園地で使いたい!
サイトのイメージも追加
- 「さりげなく揺れるストーンを厳選し、洗練された大人の女性を演出できるように製作致しました。」⇒クリーマっぽく高級感を
- 「動きに合わせて揺れるストーンは外れることもなく、笑顔を可愛く見せるアクセントになっていますよ♪」⇒ミンネっぽく親近感を
ミンネもクリーマも、ある程度の評価を得なければ軌道に乗せることは難しいはずです。
まずは、あなたのハンドメイド作品の購入者に向けて商品詳細を考えてみることから練習してみましょう。
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作家数や作品数が多いとハンドメイド作品は売れない?
minne(ミンネ) | Creema(クリーマ) | |
作家数 | 50万人 | 13万人 |
作品数 | 900万点 | 600万点 |
利用者数 | 38万人 | 13万人 |
ここまで読んで下さった方は、もうお分かりだと思います。
minne(ミンネ)の方が、Creema(クリーマ)よりも作家数が多いから、ライバルが多いという事はありません。
Creema(クリーマ)の方が、minne(ミンネ)より利用ユーザー数が少ないから、購入者が少ないという事にも繋がりません。
万単位の数値なので、結果を出すためにはどちらも条件は同じです。
出店・出品する専門サイトの選定が上手くできれば、成果は早く出始めます。
そのひとつの方法として、ミンネとクリーマのどちらで販売すれば売れやすくなるのか検討していきましょう。
どちらが良いのか選定しにくい場合は、両方試してみるべきです。
友人は、売れないと言っていた2か月後には売り上げが少しずつ伸びてきたそうです。
今は、購入者とのやり取りや梱包方法などを改善しています。
まとめ
- ミンネとクリーマではどちらでも売れる。
- 売り手側の負担手数料などを気にしすぎない。
- 作品に合った専門サイトを選定する。
- 専門サイトのイメージに合った画像を用意する。
- 作品と専門サイトに合った商品説明を作成する。
- 作家数や作品数を気にしない。
- 購入者とのやり取りや梱包方法などは後から改善していく。
まずは、ハンドメイド作品を手に取って頂きやすい専門サイトを探し、やり取りや評価から何を喜んでもらえたのか感じることから始めてみて下さい。