カラスが大群で行動している…。
カラスの鳴き声がいつもと違う…。
などのカラスの行動が気になってしまった日がありました。
縁起が悪く、不吉である。とも言われるカラスの行動です。
ホントなのかなぁ・・・。
「死人が出る」「地震が来る」などの根拠があるのか?を調べてみました。
カラスの大群は不吉
カラスの大群は、主に秋後半から冬を越す時期にかけて多く見られます。
11月から12月頃は、飛べるようになった幼鳥が、親と一緒に集団行動をしているからだそうです。
また、冬季の餌の確保のために、集団で行動しエサを見つけやすくしているという説もあります。
そして、4月から7月頃が繁殖期のカラスは、群れで行動することで、繁殖期の前にパートナーを見つけやすくするのだそうです。
カラスたちは、およそ数百羽から多い場合は千羽ほどで集団行動している生き物と言われています。
不吉に感じるのは、カラスだろうが、虫だろうが、大量にいたら気味が悪いと思うからじゃないかな。
カラスの鳴き声は不吉
カラスだって生き物です。鳴くのが当たり前ですね。
「カァーカァー」
「ガァーガァー」
私は、夕方に「ガァーガァー」と大群で、数分間鳴き続けている声は、気味が悪いと感じます。
「日本野鳥の会」によれば、カラスの鳴き声にはいくつかの種類があり、鳴き方で使い分けていたり、鳴き方を組み合わせて人間のような会話をしているそうです。
- 仲間との平和飛翔
- 朝の縄張り宣言
- 仲間との位置確認
- 警戒
- 攻撃
日本野鳥の会「カラスの会話」から、鳴き声の種類が視聴できます。
気味が悪いと感じる鳴き声も、カラスにとっては珍しい鳴き方ではないのかもしれませんね。
画像のような鳴き声は「警戒」の鳴き方です。
カラスが敏感な繁殖期に、頭上近くでこのような鳴き声を聞いた際は、危険です。
近くにヒナがいる場合がありますので、速やかに離れるようにしましょう。
不吉に感じるカラスの鳴き声も、種類があることを知ると違った聞き取り方ができるかもしれませんね。
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カラスは地震の前兆予知はできない
現在のところ、科学的な根拠が証明されていませんので、「都市伝説」程度に考えるべきだと思います。
カラスに限られることではありませんが、自然災害が起こった後には、世界中で「異常現象」として生き物の行動が取り上げられます。
日本でも、2011年(平成23年)の東日本大震災や熊本地震や2016年(平成28年)の熊本地震などの際に、一部のSNSで投稿があったようです。
SNSの普及による情報の拡散も影響しているのかもしれません。
「カラスは地震の前兆予知ができる」と言うのは、時期尚早かもしれませんね。
カラスは縁起が悪いの解釈
- カラスは自身の前兆予知ができる
- カラスが泣き続けていると死人がでる
などは「カラスは縁起が悪い」というイメージの由来である可能性が考えられますが、根拠は全くありません。
古くから「悪い知らせを運んでくる」と言われるのは、カラスが人間と身近な環境で生息しているからです。
いつも見ている真っ黒なカラスだからこそ、ネガティブな存在感が強いのかもしれません。
カラスの大群や鳴き声は、生態的に説明できるので「縁起が悪い」という言葉を、あえて使うならば、
「警戒」している鳴き声を聞いたら、威嚇され攻撃される可能性があるから、縁起が悪い!
と解釈する方が、現代は自然かもしれませんね。
ということで、私の見解では「ウソ」であると思っています。
しかしながら、古くから伝わる言葉には、先祖が私たちに残した言い伝えがある場合もあります。
もしかしたら、その言い伝えの由来をまだ解明していないだけなのかもしれません。